産業別 入職率・離職率データ一覧【令和7年 雇用動向調査】
「この会社を辞めるのは甘えだろうか」と考えるとき、自分の業界では人がどのくらい動いているのかを知ると、見え方が変わることがあります。厚生労働省の雇用動向調査から、最新の**令和7年(2025年)**の産業別データをまとめました。
先に全産業の数字
| 指標 | 計 | 一般労働者 | パートタイム労働者 |
|---|---|---|---|
| 入職率 | 14.7% | 12% | 21.7% |
| 離職率 | 13.7% | 11.4% | 19.9% |
| 入職超過率 | 1pt | 0.6pt | 1.8pt |
年間でおよそ7〜8人に1人が職場を離れている計算になります。これは定年・契約満了・会社都合を含んだ数字です。
表:産業別 入職率・離職率・入職超過率(令和7年)
| 産業 | 入職率 | 離職率 | 入職超過率 | 一般労働者の離職率 | パートの離職率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 産業計 | 14.7% | 13.7% | 1pt | 11.4% | 19.9% |
| 鉱業,採石業,砂利採取業 | 10.5% | 10.2% | 0.3pt | 9.8% | 19% |
| 建設業 | 10.4% | 8.7% | 1.7pt | 7.9% | 19.3% |
| 製造業 | 9.6% | 9.8% | -0.2pt | 9.2% | 14.2% |
| 電気・ガス・熱供給・水道業 | 9.3% | 8.8% | 0.5pt | 8% | 19.6% |
| 情報通信業 | 13.6% | 10.4% | 3.2pt | 10% | 21.9% |
| 運輸業,郵便業 | 9.6% | 9% | 0.6pt | 8.1% | 12.2% |
| 卸売業,小売業 | 12.6% | 11.9% | 0.7pt | 8.5% | 17.6% |
| 金融業,保険業 | 8.7% | 6.6% | 2.1pt | 6.3% | 10.6% |
| 不動産業,物品賃貸業 | 14.4% | 12.1% | 2.3pt | 10.5% | 19.6% |
| 学術研究,専門・技術サービス業 | 12.9% | 11.7% | 1.2pt | 10% | 26.7% |
| 宿泊業,飲食サービス業 | 27.8% | 23.7% | 4.1pt | 21.5% | 25% |
| 生活関連サービス業,娯楽業 | 21.3% | 20.1% | 1.2pt | 16.1% | 25.1% |
| 教育,学習支援業 | 15.5% | 15.1% | 0.4pt | 9.8% | 26.6% |
| 医療,福祉 | 14.5% | 14.3% | 0.2pt | 13.6% | 15.9% |
| 複合サービス事業 | 6.3% | 8.6% | -2.3pt | 7.7% | 12.6% |
| サービス業(他に分類されないもの) | 21.8% | 21.2% | 0.6pt | 20.3% | 23.8% |
離職率が高い5産業
- 宿泊業,飲食サービス業 23.7%
- サービス業(他に分類されないもの) 21.2%
- 生活関連サービス業,娯楽業 20.1%
- 教育,学習支援業 15.1%
- 医療,福祉 14.3%
離職率が低い5産業
- 金融業,保険業 6.6%
- 複合サービス事業 8.6%
- 建設業 8.7%
- 電気・ガス・熱供給・水道業 8.8%
- 運輸業,郵便業 9%
最高の**宿泊業,飲食サービス業(23.7%)と最低の金融業,保険業(6.6%)**では、3倍近い開きがあります。同じ「1年で辞めた」でも、業界によってそれが例外的なことか、ありふれたことかは大きく違う、ということです。
働く人が増えている5産業(入職超過率)
- 宿泊業,飲食サービス業 4.1pt
- 情報通信業 3.2pt
- 不動産業,物品賃貸業 2.3pt
- 金融業,保険業 2.1pt
- 建設業 1.7pt
働く人が減っている5産業(入職超過率)
- 複合サービス事業 -2.3pt
- 製造業 -0.2pt
- 医療,福祉 0.2pt
- 鉱業,採石業,砂利採取業 0.3pt
- 教育,学習支援業 0.4pt
入職超過率がマイナスの産業は、辞める人のほうが入る人より多い状態です。人手が減っている職場では、残った人の負担が増えやすいという読み方もできます。
この数字を読むときの注意
- 離職率には定年・契約期間の満了・会社都合が含まれます。 自己都合退職だけの数字ではありません。理由別の内訳は退職理由データ一覧を見てください。
- パートタイム労働者の離職率は一般労働者より高く出ます。 契約期間が短い働き方が多いためで、正社員の実感とは別物です。表では両方を分けて載せています。
- 産業分類は日本標準産業分類の大分類です。同じ産業のなかでも、企業規模や職種によって実態は大きく変わります。
- 数値は公表値をそのまま使っています。当サイトによる加工はありません。
数字を見たあとに
辞めた理由の内訳は退職理由データ一覧【令和7年 雇用動向調査】に、都道府県別の賃金水準は都道府県別 平均賃金・勤続年数データ一覧にまとめています。
辞め方そのもので迷っているなら、退職を言い出せないときの考え方と退職代行サービスの選び方もどうぞ。
出典・引用について
- 出典:厚生労働省「令和7年(2025年)雇用動向調査結果の概況」表4-2「産業、就業形態別入職率・離職率・入職超過率」
- この表は、出典を明記していただければ引用自由です。 引用の際は、厚生労働省「令和7年 雇用動向調査」と、このページのURLを併記してください。
- 数値は公表値そのままで、当サイトによる加工はありません。
よくある質問
「離職率」はどう計算されていますか?
年初の常用労働者数に対する、その年の離職者数の割合です。定年・契約期間の満了・会社都合も含みます。自己都合退職だけの数字ではありません。
「入職超過率」とは?
入職率から離職率を引いた値です。プラスなら働く人が増え、マイナスなら減っている産業ということになります。
このデータの出典は?
厚生労働省「令和7年(2025年)雇用動向調査結果の概況」表4-2「産業、就業形態別入職率・離職率・入職超過率」です。数値は公表値そのままで、当サイトによる加工はありません。
自分のブログや資料に引用してもいい?
はい。出典として厚生労働省「令和7年 雇用動向調査」と、このページのURLを明記してください。表の一部を切り出して使う場合も同様です。